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mute village

とある森の奥深く。
道に迷い、途方もなく歩いていたあなたの前に現れたのは小さな集落。
しかし人気はなく、あるのは静寂のみ。かといって寂れている様子ではない。
その中央にある大きな屋敷を訪れると、若い女性が出迎えた。

ell-co02.jpg


道に迷った、少し休ませてほしい、と事情を話す。
女性はエルコと名乗った。まずは休むと良いでしょうと言い、応接間に通された。
エルコの淹れてくれたお茶を飲みながら話をしているうちに、だんだんと落ち着いてきた。

冷静になって改めて思い返してみると、現状が普通ではないことに気が付きはじめた。
森の奥深くにこんな村、そしてこんなところに若い女性が1人で、こんな大きな屋敷に住んでいる。
なにかおかしい、不自然すぎないか・・・?
いや、可能性としては・・・自分と同じように迷い、ここにたどり着きそのまま住み着いたとか?
・・・そういえば応接間に向かう途中でいくつかの部屋があり、ドアの隙間から人影は見えたような気はした。
そうだ、他にも住人はいるようだ・・・

そんなことを考えていると、退屈でしょうから、暇つぶしにでも屋敷内を案内しましょう、とエルコが言ってきた。

屋敷内は控えめな外観とは裏腹に立派な造りで、且つ予想以上に広かった。
各所を案内はされるものの、人は見当たらない。やはり気のせいなのか・・・と思い始めた頃、
人影を見た気のする部屋に辿り着いた。
その部屋のドアを開ける。そこに人は・・・・・・いない。
代わりに精巧な造りの石像が何体か立ち並んでいる。女性像、騎士像、裸婦像等々
あなたは目を疑うような素振りで、思わず見入ってしまう。
人影の正体はこれか・・・しかしこれは・・・


「私があなたに案内したかったのはこの部屋なんですよ」
エルコの意外な言葉に、内心ギクリとした。それはどういう意味で?なぜ・・・!?

「その、あなたが今見ている裸婦像ね、とある貴族の娘なの」

20101105.jpg


「ある日森の中で綺麗な泉を見つけて沐浴していたのだけれど」
「かわいそうに、運悪く魔物に襲われたの」
「その結果がその石像よ」
エルコは淡々と話す。

あなたは信じられないという目でエルコを見る。
人が石に・・・!?そんなものは架空の話の出来事だ。
目の前のこの像だって精巧に作られた・・・いや、作られたにしてはあまりに精巧すぎる。
・・・じゃあ本当に・・・!?

「こういうの、好きなんでしょ?人が石になるの、好きなんでしょ?」
エルコはいたずらっぽい笑みで問いかけてくる。
心臓が飛び出るかと思うほどだった。なぜ・・・知っている!?
こんなカミングアウト、誰にもしていない。

「この村に迷い込んでこられるのはそんな人たちだけよ。
と言っても、まだ作ったばかり。あなたが初めてのお客さんなんだけどね」
心の疑問に応えるように、エルコは満面の笑みを浮かべて話す。

「あらためましていらっしゃい、同じ趣味同士、存分にお話ししましょう」
「他にも展示室はいっぱいあるわ、だから退屈はさせないと思うの」
「色んなところから頑張って集めてきたんだから」
「そうそう、さっきの貴族の娘ね、詳しく話すと・・・」
エルコはすでに話をするのに夢中になっている。

あまりに唐突な展開にあなたは身構え、警戒していたが、どうも危害を加える様子はないらしい。
原理は分からないが、何か不思議な力でも働いているようだ。
どうやら石化は実際に起こりうるもので、元人間の石像も目の前にある、そもそもこの村が異質なものだ。
人が石化することに興味があるのは確かであるし、このような機会、2度とあるものでもないだろう。
せっかくなので楽しませてもらおう、貴重なものを見聞きできそうだ・・・・・・




はい、以上、プロローグみたいなものでした。
文章に関してはおまけです、どちらかというと読み飛ばしていただきたいくらいに。
文章力はないんです。
エルコの位置付けはこのような感じで、作品解説役で出てくることになると思います。

とりあえずの第一弾でした。
ぼちぼち更新していけたらな、と思います。
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